国内屈指のファクトリーでマスターテーラーと呼ばれる
匠の技術と時代性を取り入れたパターンを融合させた
新しいクロージングシステムを供給いたします。
御幸毛織の縫製品質
美しいシルエットを生み出すのは、服地づくりと縫製の技術力です。服は平面の服地を人の形である立体に置き換え、体にフィットさせたものです。ミユキの服地は、服になった時の仕立映えの重要なファクターであるドレープ性に重きを置いています。ドレープ性とは、ふくらみと適度なハリがつくる、自然でソフト、かつエレガントな風合いのことです。服に仕立てられた時、このドレープがシルエットを美しく際立てます。袖を通せばその極上の仕立映え、着心地を存分に味わっていただけます。
# 1/3
パターンは、シルエットの設計図であり、土台です。
シルエットのベースパターンは、業界トップクラスのモデリスト(デザイナー)が監修しています。これを基に、一人ひとり違う体型、動きにスムーズにフィットするように服が設計されます。
ミユキでは、日本人の体型を徹底的に研究し、豊富なデータを蓄積し、現代的なアレンジを加味しています。補正も細かく、アスリートなどの個性的な体型にも対応できます。コンピュータ上で行うだけでなく、裁断に精通した職人の手でも微妙に補正し、着て美しく、動いて楽なシルエットをつくり上げます。
# 2/3
私たちの縫製は、基本的に毛芯を使っています。
「毛芯」とは、前身頃の中に入る獣毛などを使った芯布のことであり、シルエットの柱です。毛芯仕立ては表生地と芯地を離してつくるため、動きがスムーズで、立体的なシルエットに欠かせません。見た目には分かりませんが、上質な毛芯が使われた服は、長く着れば着るほどその良さがわかります。なかでも高級な仕立てには、肩の部分に、馬の尻尾の毛を使った本バス芯を使います。適度なハリがあり、型くずれしにくく、通気性にも優れています。毛芯を補完するかたちで接着芯が使われます。シルエットを重視し、厳選した接着芯を必要な部分に効果的に使います。
# 3/3
縫い糸へのこだわりはシルエットの見栄え、仕立上りの細かな気配りです。
縫い糸は約200色、1着あたりの平均しつけ糸は116m使います。例えば、一口に紺と言っても、ネイビーブルー、紫味が強い茄子紺、青みがかった鉄紺など、まさにいろいろです。濃淡、艶、光沢など、お客様の好みはさまざまで、服に合った色でなければせっかくの仕立てが台無しになってしまいます。しつけ糸は、ミシンワークの作業を安定かつ確実にするため贅沢に使います。
国内の縫製拠点
日本国内各所の当社及び、当社関連の縫製工場をご紹介します。
Nagasaki
長崎工場:伝統にもとづいた製法を工場縫製ラインで実現
長崎工場は、ハンドメイドの良さを残しつつ最新設備も取り入れた高級イージーオーダーの縫製ラインです。フルキャンバス(総毛芯)仕立てによる素材の風合いを生かしたモノづくりベースとし、オーダーメイドカスタムテーラーからの厳しい注文に応えうる品質に仕上げます。しつけ工程中間プレスを各所に配置し、縫製工程内で立体的に組み立てる製造ラインを有しています。さらに、2016年(平成28年)2月 3つ星工場認定(IACDE日本支部)を取得しました。
Hokkaido
北海道小樽:上着生産に特化した熟練の縫製生産技術
上着生産に特化していることで、ミシンやアイロンのテクニックを専門化させているのが特長です。それにより、コートやジャケットの生産を得意分野としており、更に御幸毛織縫製統括部技術開発グループとの連携により様々な新商品のサンプル作りを行っています。
北海道の小樽工場は小樽市指定歴史的建造物に指定(指定番号 第24号/指定年月日 平成3年7月17日)されています。
Aomori
青森:豊富な機械設備と、職人の縫製技術のマッチング。
熟練した縫製技術者のミシン、アイロンプレステクニックに加えて、精密さや正確さが要求される工程に最適な自動ミシンを上手に使い、価格と品質のバランスの取れたオーダースーツの供給を可能にしました。また、ジャケットとスラックスを同じ工場内で縫製し、技術情報の共有を行っていることも特長です。
また、2020年よりあらためてレディース縫製のブラッシュアップをスタート、「女性活躍推進」も後押しとなり、女性社員による新たなプロジェクトを始動させております。